
帝の寵愛を受けた桐壷は光源氏を産み、間もなく没した。宮中の女性たちの憧れの的となった光源氏は、左大臣の娘葵の上を正妻に迎え順風満帆な日々を送る。だが、母に瓜二つの藤壷が現れ、父帝の想い人と知りつつ心は燃え上がる。従者惟光の助けで藤壷の几帳に忍び込んだ源氏は、甘い抱擁の中で罪の苛責に震える彼女と結ばれる。やがて藤壷は皇子を産むが、帝の歓ぶ姿に源氏の心は暗く沈む。葵の上は六条御息所の生霊に襲われ、男子を産み落とすと同時に命を落とす。悲しみに暮れる源氏の前で帝が崩御し、朱雀帝が即位。新帝の妃となった朧月夜は、源氏との一夜の交情を忘れられず、幾帳の中に引き入れて藤壷に近づくなと囁く。その密会を弘徽殿の女御に発見され、朱雀帝の怒りを買った源氏は須磨明石へと追放される。